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母親が鉄タンパク不足ならその子供は多動児になる
テーマ:鉄・貯蔵鉄・フェリチン
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精神科医こてつ名誉院長のブログ
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母親が鉄タンパク不足ならその子供は多動児になる
15-50歳の女性の80%は鉄不足があります。
当院の患者の男女比は、25%:75%と圧倒的に女性が多い。
幼稚園児を連れて受診される女性も多い。
先日気づいたこと、それは母親が鉄タンパク不足ならその子供は多動児であること。
泣いたり、愚図ったり、叫んだり、走り回ったり、飛び跳ねたりで、じっとしてません。
この子、小学校に入ればじっと座って授業を受けることができないだろうな、と推測されます。
そういう子は、ADHD、LD(学習障害)などと診断されるはずです。
そういう子の母親の検査データは、フェリチン<30、尿素窒素(BUN)<10、中性脂肪(TG)>150、と見事に鉄タンパク不足+糖質過多。
乳児の頃は、鉄タンパクの不足した母乳を飲んで成長。
その後も母親と同じものを食べているので、鉄タンパク不足+糖質過多で、栄養失調になっている。B群、Zn、Mgも不足しているはずです。
必要なのは、診断治療ではなく、食を正すことです。
以下は11/14、12/8の記事
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精製糖質過剰摂取ががん、うつを引き起こす仕組み(H26.11.14)
精製糖質はその胚にあるビタミン、ミネラルを削ぎ落とされている。
糖質摂取は血糖値を上げ、インスリン分泌を促す。
上記により低血糖を生じると、グルカゴン、アドレナリン、コルチゾールが分泌される。
上記のホルモン合成には、原料としてアミノ酸、補酵素としてビタミンB群やZn、Mg等のミネラルが必要。
精製糖質過剰摂取により上記ホルモン合成需要が増えると、ビタミンB群やミネラルが不足する。
ビタミンB群やミネラルが不足するとミトコンドリア内のクエン酸回路が回らなくなる。
エネルギー代謝が嫌気性解糖に傾き、乳酸がたまり酸性化する。
→慢性疾患(RA、SLE、MS、クローン病、等)やがんを生じやすくなる。
ビタミンB群やミネラルが不足するとニューロン内のモノアミン合成が滞る。
(Lトリプトファン→セロトニン、チロシン→ドーパミン代謝が滞る)
→うつ、パニックを生じる。
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中性脂肪(TG)が高く尿素窒素(BUN)の低い人のエネルギー代謝(H26.12.8)
~ATP不足と乳酸蓄積で窒息状態となる~
生体代謝の目的は、必要に応じて十分量のエネルギー通貨であるATPを生産すること。
ATPが十分量生産できていれば、健康といえる。
ATPが十分量生産できていなければ、健康ではない。
解糖系で処理しきれない過剰なグルコースは、追加インスリンによって中性脂肪に変えられる。
TGが高い=高インスリン血症=精製糖質過剰摂取+B群不足、Zn,Mg等のミネラル不足。
精製糖質過剰摂取すると、タンパク摂取量が少なくなる。
BUNが低い=タンパク不足。
グルコースは、嫌気性解糖経路に入りピルビン酸になる。そこでATP2個が作られる。しかし、糖質摂取が過剰だとビタミンB1をはじめとするB群やミネラルが不足し、アセチルCoAに変換できずミトコンドリア内のクエン酸回路に入れない。クエン酸回路での36個のATPが産生されなくなる。
ビルビン酸から乳酸を生じ、嫌気性解糖経路が滞ってしまう。
過剰な乳酸はコリ回路により、グルコースに再変換される。そこでATP6個が消費される。
結局、上記代謝では獲得ATPはマイナス4個となる。
嫌気性解糖のみ=窒息状態。
生体内では全て嫌気性解糖のみと言うことはあり得ない。
グルコースの50%しかクエン酸回路に入れない場合を想定する。
2つのグルコースから作成されるATP=38-4=34。
グルコースが100%クエン酸回路に入る場合。
2つのグルコースから作成されるATP=38*2=76。
34/76=44.7%。
つまり、グルコースの50%しかクエン酸回路に入れない場合は、44.7%のATPしか獲得できない。
代謝が嫌気性解糖に傾くと、加速度的にATP不足になる。
ATP不足=エネルギー不足、熱が産生されないため体が冷える、体が動かなくなる。
過剰な乳酸=酸性化、痛みを生じる(頭痛、肩こり、腰痛)。
慢性的な乳酸蓄積=自己免疫疾患、精神疾患、癌。
糖質制限でケトン体をメインエンジンとしている人は、嫌気性解糖系を経ずにケトン体が直接クエン酸回路に入る。
つまり、必用なとき十分量のATPが産生できる。当然、乳酸も貯まらない
元記事はこちら
https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/posts/715151648601162
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